健康への投資は健診から

監修:医療法人社団こころとからだの元氣プラザ
統括所長 及川 孝光
(元氣プラザだより:2015年7月号)

健診結果は体から受けとるライフスタイルへの「通知表」

健診の重要な役割のひとつは、健康というあなたの大切な宝物の状態を、数値化して確認することができる点です。体重、血圧、脂質、血糖、肝機能、尿酸など、自覚症状のない体の変化でも、数値化することで確実にキャッチできます。

健診結果はライフスタイルに対する体からの信号であり、"通知表"です。自分の生き方・
ライフスタイルが数値になって反映されていますから、毎年受けて経年的な変化をチェックすることが大切です。

生活習慣病は、自覚症状があってからでは遅いのです。「失ってから健康の大切さに気がついた」ということがないように、健診を自分の体の大切さについて考える機会にしたいものです。

受ける前の"一夜漬け"より結果が届いてからが本番

健診前に食事量を減らしたり、階段を多めに使ったり…。健診前だけ生活に気を使ってしまう人も多いのでは。でもなんだかコレって試験前に一夜漬けで勉強することに似ていませんか。健診は受ける前より結果が届いてからが本番!受けたあとに健診結果から生活を振り返り、ライフスタイルを変えていくことが大事です。

たとえ「異常なし」でも、前回から変化している項目を発見しましょう。それも体からの重要なサインです。そこから仕事やふだんの生活に変化がなかったかを振り返ります。もちろん、「要観察」など異常な数値が表れたときは、体があなたのライフスタイルに警告信号を出している状態ですから、病気に進行する前に生活を変えて、自分をいたわってあげてください。もし「要精密検査」と判定されたときは必ず精密検査を受けて、体のどこが悪いかをしつかり調べる必要があります。

せっかく忙しい合間に受けた健診です。健康への投資の最初のステップにしましょう。

健診を話題にして一緒に健康をめざす仲間に

健診結果は親しい人と健康について考えるための話題としてうってつけです。会話を通じて自分の生活や健康状態について整理できるだけでなく、相手から生活を変えるヒントがもらえるかもしれません。

ただし、お互いに不健康な状態を確認し合って安心する"不健康自慢"にはご注意くださ い。周囲の人が不健康でも「みんな不健康だから安心」ではなく、一緒に健康になろう」と言えるようになれるといいですね。

健診や健診結果について自由に話し合える関係は、オープンなコミュニケーションのできるステキな関係です。さらに一歩進んで、一緒に健康をめざす仲間になりましょう。

健康は働くための最初の条件 ~健診で仕事の安全許可証を手に入れよう~

労働安全衛生法で、事業主は従業員に対して入社時と1年に1回の定期健診を行うことが義務づけられています(入社時の健診は健康診断書の提出で済ませる場合もあります)。健保組合では事業主からの委託を受けて健診を実施しています。

会社の健診は「従業員の健康を守ること」が目的であり、最近は「健康増進で企業の活力を維持する」という役割も認められてきました。会社にとっては従業員が「健康できちんと働けるか」を確認する大切な機会なのです。

従業員としても、健康でなければ能力を発揮することはできません。健康はいわば働くための最初の条件だと言えるでしょう。健診で健康であることをチェックして仕事の安全許可証を手に入れましょう。

健診結果の活用、4つのポイント

 1.結果を保存して比較する

変化は継続的に比較していくことが大事です。できればグラフにすると変化がわかりやすくなります。

 2.要精密検査は必ず受診する

症状がなくても必ず受診しましょう。
「忙しい」は理由になりません!

 3.親しい人と健診結果を話題にする

親しい人と健康状態や悩みを共有することで、前向きな解決策が見つかるかも。

 4.小さいことからライフスタイルを変える

継続できる小さいことから実際の行動に移しましょう。負担感がないことから始めるのが
長続きするコツです。

 

((株)社会保険研究所『さわやか』2014年春号より改編)

ご精読ありがとうございました!

 

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