健康管理に役立つ健診結果の読み方とは

こころとからだの元氣プラザ
名誉所長 高築勝義

基準内でも隠れ疾患の可能性

健診相談健康診断の検査結果をもらっても、ちらっと見ただけで、小学生時代の試験答案よろしく、机の奥にねじ込んでおしまいの方も多いのではないでしょうか。私たちとしては欲を言えば、検査結果に基づいて健康づくりの取り組みを開始していただきたいのです。

人間の体は恒常性を保つようにできています。とくに体に問題が起きていなければ、もろもろの検査データはいわゆる基準値内に収まっているものです。40代の男性でこれまで血色素(ヘモグロビン)が血液100ミリリットル中に15グラムであった人が、今年は13グラムになったとすると、13グラムは正常下限で基準内ではありますが、かなり問題です。

この現象は胃からの、または腸からの出血があるかもしれないし、骨の中で血を造るのが障害されているかも知れず、更なる詳しい検査が必要になります。その結果、胃に潰瘍があったり、大腸に腫瘍が見つかったり、重大な疾患が隠れている場合があります。

また、経年の体重の増加に伴って血圧が上昇してきていることに気付くこともあるし、血糖値が年々高くなっていることもあり、体重のコントロールの重要性を目の当たりにすることができます。
ある一時点で見たのでは見過ごされることが、経年的に見ることにより、早期の異常に気付くことが多々あります。

心電図でも同様で、ちょっとした変化を見落としがちですが、前回との対比により気づかれた変化から、精査し心臓の重大な異常が見つかり、早めに手を打つことができた例もあります。

特定健康診査・特定保健指導では、メタボリック症候群をはじめ生活習慣病の予防が大きなテーマになっています。薬に頼らず運動の推進や、食事の注意という生活習慣の改善により、病気を回避しようとする考え方です。このことは言うは易く行なうは難しです。経時的に改善されていくデータを心の支えに、健康に向け頑張りましょう。



(元氣プラザだより:2015年3月号更新)

<関連リンク>
結果報告書の見方

ご精読ありがとうございました!

 

タイトル一覧へ

このページの先頭へ