γ-GTP (ガンマージーティーピー)

医療法人社団こころとからだの元氣プラザ
名誉所長 内科医 高築 勝義

正式にはγ-GTですが、γ-GTP(ガンマージーティーピー)の方が、通りがいいかもしれません。主に肝臓や胆道系の細胞に存在する酵素であり、胆汁うっ滞(胆汁の流れが結石や腫瘍でせき止められた状態)で値が上昇します。アルカリフォスファターゼ(ALP)とともに胆道系酵素と呼ばれていますが、ALPは骨の異常でも高値を示すことから、前者の値が正常で後者の値が異常に高ければ、がんの骨転移などが疑われます。

γ-GTP値は肝臓の悪性腫瘍でも上昇することがあります。アルコール性肝障害で特異的に値は上昇し、アルコール性肝炎では基準値の10倍以上になることもあります。節酒で数値は下がり、10日余り禁酒すると、値は半分になります。ただ検査の前だけ禁酒するのは、主治医を惑わすので良くありません。いつもの様に生活して受診しましょう。

イラスト:ガンマージーティーピーγ-GTP値が上昇していても、ALT(GPT)・AST(GOT)値が正常ならば、例えていえば、城(肝臓)に軍(アルコール)が攻めてきて、城外で小競り合いをしている程度と考えていいでしょう。ALT・AST値まで同時に上がっているようだと、城の城門を軍が破り城内で暴れまわり、死者・けが人が出ている状態です。これを続けていると肝炎・肝硬変へと進んでしまう場合もあります。アルコールを長く楽しむためには、せいぜい小競り合い程度の量にとどめておきましょう。

また、薬の服用でγ-GTP値が上昇することがあります。向精神薬(トランキライザーなど)や抗てんかん薬はその例です。

(元氣プラザだより:2014年12月号更新)

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