痛風・高尿酸血症と言われたら…

医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ
健康支援部 管理栄養士
(元氣プラザだより:2019年1月号更新)

高尿酸血症とは…

血液中の尿酸が異常に増加した(血清尿酸値が7.0㎎/dlを超える)状態。高尿酸血症の状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸が結晶になって主に 下肢の関節に沈着し、急性関節炎(痛風)を引き起こします。また、痛みの発作にまでいかなくても、動脈硬化の原因になると考えられます。

食事療法のポイント

1. 適正なエネルギーの摂取

高尿酸血症は肥満者に多くみられ、多くの場合、減量することで尿酸値が低下してきます。肥満をなくし、適正体重の維持が大切です。

2. プリン体を多く含む食品の摂取は控える

肉や魚の内臓類に多く含まれるプリン体は、体内で尿酸に代謝され、尿酸は尿中に排泄されます。体内の尿酸が増えると血液中に蓄積されることから、プリン体を多く含む食品は控える。

プリン体の多い食品と少ない食品 (㎎/100g)

極めて多い 300mg~ 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し
多い 200~300mg 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、
マアジ干物、さんま干物
少ない 50~100mg ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、
牛肩バラ、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、
ベーコン、ツミレ、ほうれん草、カリフラワー
極めて少ない ~50mg コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、
さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ウインナソーセージ、
豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、
じゃがいも、さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、
果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、海藻類

出典:総プリン体量:高尿酸血症・痛風のガイドライン 2010年版

3. アルコールはできるだけ控える

アルコールは尿酸の産生を高めたり、腎臓からの尿酸の排泄を悪くしたりします。特にビールはプリン体を多く含みます。(ビールだけでないことに注意しましょう)

4. 野菜はたっぷりと

尿酸はアルカリ性~中性によく溶けるので、野菜、海藻類などのアルカリ性食品を十分に摂り、尿をアルカリ性に保つことが必要です。ただし、果物は果糖が多いので摂りすぎないようにしましょう。

5. 水分は十分に

水分を十分にとって尿量を増加させると、尿による尿酸の排泄量を増やすことができます。1日の尿量が2000ml以上になるようにしましょう。

調理の工夫

  • イラスト:高尿酸血症とは食品のプリン体はゆでたり煮たりすると水に溶けだします。肉や魚も煮物などにして、煮汁の摂取を控えるとプリン体の含有量を減らすことができます(ゆで豚、煮魚)。
  • 獣鳥肉や魚類の骨でとったスープにはプリン体が多く含まれているので要注意です(鶏がらスープ、豚骨スープ)。
  • 肉の脂身や鶏肉の皮をとり除いたり、網焼きや煮込み、蒸すなどの調理法で脂肪を落とすと、エネルギーは15~25%程度減らすことができます。
  • 野菜は生にこだわらず、煮物、炒めもの、汁物の具にと、いろいろな調理法で料理にとり入れてみましょう。火を通すとかさが減るので、たっぷり食べられます。
  • 野菜・海藻・きのこ類は積極的に。
    プリン体を含む食品(内臓類・魚の干物・肉汁等)はなるべく控える、お酒はほどほどに!
    痛風の発作はストレスがたまっている時に起こりやすいともいわれています。
    適度な運動でストレスをためないことも大切です。

 

ご精読ありがとうございました!

 

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